● |
Albert Anker アルベール・アンカー |
アルベール・アンカー(1831-1910)はスイス出身の写実主義の画家。スイス国内では国民画家として広く親しまれ、故郷の人々の日常生活を描き続けました。 1854年にパリに出て美術館で模写をしたりシャルル・グレールの画塾で学んだりしながら技術を磨いてゆきます。そしてサロンでの入選や政府買い上げを経て次第に人気も出て画家として成功します。 実はその成功の裏には、「地方色」を際立たせることをかなり戦略的に意識していたようです。これにヨーロッパ伝統の古典的写実主義の緻密な画風が合わさり広く人々に受け入れられたということですが、並々ならぬ技術力が無ければ出来無いことなのでやはりすごいことです。 日本では画家に関しての資料はほとんど無く、2007年から2008年にかけて日本国内4ヵ所で初の回顧展が開催されましたが、その図録を除くと洋書の画集に頼るのみの状況です。 --------------------- ------------------------------------------ ****** |
|